スーツケースに付けるアクセサリーって数少ない。というかスーツケースベルトくらいしか思い浮かばないかも。スーツケースベルトだってマイナーな存在だし、必要あるの?と思う人もいますよね。
今回はそんな地味な存在、スーツケースベルトをつける意味について考えていきます。旅行会社勤務の筆者が責任をもって書いているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
やっと使える(〃ω〃)
10thのスーツケースベルト⭐️ pic.twitter.com/Bf0DjUC1x5— Yama (@405smmmap) March 17, 2017
スーツケースベルトの存在意義
1.誤開閉を防いでくれる
スーツケースベルトっていろんな意味があるけど、一番大事なのが誤って開いてしまうことを防ぐ役割。特にファスナーのない『フレームタイプ』のスーツケースの場合、鍵を閉め忘れるとワンタッチでパカっと開いてしまうんです。
空港なんかで歩いている時に開いてくれれば恥ずかしいだけで済むけど、預け荷物が空港の裏で開いてしまうと最悪。何が取られても文句は言えないし、中身が空っぽの状態で帰ってきても不思議じゃない。
誤開閉のリスクがあるのはフレームタイプだけじゃありませんよ。ファスナータイプだってあまり酷使していると、ファスナー部分が割けてオープンしてしまうことがある。空港職員は平気でスーツケースを投げるから、強い衝撃で大破する可能性があるんです。
そんなときに活躍するのがスーツケースベルト。ベルトをしっかり巻いておけば誤開閉のリスクはゼロ。鍵をつけ忘れたって何の問題もありません。例えファスナー部分が割けたって、中身が飛び出ないようにガードしてくれます。
2.盗難防止になる
泥棒っていつだって『目立たなくて盗みやすそうなもの』を狙う生き物。例えば黒一色のどこにでもありそうなスーツケース。これなら他人のものを持ち去っても瞬時には気付かれないし、あとで「黒いスーツケースを持った人」を探すのも大変。半数以上の人人は黒のスーツケースを持っていますからね。
そこでスーツケースベルトを巻いておくとどうなるか。黒いスーツケースにだってレインボー色のベルトを巻いておけばかなり目立つ。泥棒はあえて目立つスーツケースを狙うことなんてしないんです。
スーツケースベルトは悪意のある盗難だけでなく、間違って誰かが持ち去ってしまうリスクも軽減します。預け荷物の受け取り時に自分の荷物がどれかわからなくなることってありますよね。でも見覚えのないカラフルなベルトが巻かれていれば、それが自分のものじゃないって一目でわかる。
3.空港職員による盗難も防止
意外と見過ごされがちなのが空港職員による盗難。「空港で働いている人なんて信頼できそうなのに」というのは日本的な常識。海外に出れば空港職員にだって悪い人もたくさんいます。
空港職員がその気になれば、スーツケースのカギくらい一瞬で開けられるというのは有名な話。そもそもスーツケースのカギって簡易的なもので、内部的には数十種類くらいしかないんです。そんなのプロなら楽勝で開けられます。
もちろんスーツケースベルトだって実際の防犯力はそんなに高くない。だけどコレも抑止が大事。一日に何万個も運ばれてくるスーツケースの中で、あえてベルト付きのスーツケースをこじ開けようとはだれも思いませんよね。
スーツケースベルトって結構役にたちます
変なネット記事の中には「スーツケースベルトは日本人しか使わない」みたいな情報も見かけますが、そんなの完全な嘘情報。だって外国人も普通にけっこうみんな使ってますよ。そんなの空港に行けばすぐにわかること。
今回の記事を見てもらえればわかると通り、ベルトそのものの強度はそんなに問題じゃないんです。ちゃんと取れないように巻いておけば中身が飛び出ることはないし、100円ショップのベルトだって、盗難の抑止や目印としてなら十分働いてくれます。
別になくても困らないけど、あれば安心感が増すアイテム、スーツケースベルト。気になる人はぜひ一度使ってみてくださいね。
スーツケースベルト欲しいな…買おうかな…☺️
— なな (@7tunohikari) August 9, 2019